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タンデム加速器は、静電界を利用してイオンを加速する装置の一つで、金属チェーンにより電荷を運び、高電圧を作り、負イオンを利用した2段階の加速で高いエネルギーを得るよことができる加速器です。 |
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加速イオン種:負イオン源によりH, Li, B, C, N, O, F, Si, P, S, Cl, Sc, Fe, Co, Ni, Zn, Cu, Se, Br, Ge, Ru, Ag, Zr, I, Au等の加速が可能です。また、ターミナルに設置したECRイオン源によりNe, Ar, Kr, Xe及びH, N, Oイオンの加速が行えます。 |
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加速電圧は7~18MVです。ビームのエネルギーについてはイオンの質量、原子番号、選択する電荷によって変わります。 |
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■タンデム加速器施設の機器配置図 |
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■タンデム加速器の設備 |
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No. |
ビームライン |
設備・装置の種類 |
装置の概要 |
1 |
L2 |
照射チェンバー |
スキャナー、スリット、ビュワー、ファラデーカップ
非放射化試料の物性利用を目的とした装置です。 L2ラインでの最大試料寸法(照射幅)は50mm。 |
2 |
L3 |
重イオンスペクトロメータ(ENMA) |
重イオン核反応で生成される多様な核種のエネルギー、質量および電荷を精度良く測定する装置。
2台の偏向電磁石、1台の四極電磁石および3台の多極電磁石で構成されます。核種の収差を補正することにより、焦点面の各位置に反応生成核がそのエネルギー、質量、電荷に応じて収束するので、その位置をガスカウンターで測定します。 |
3 |
L4 |
照射チェンバー |
均一に試料を照射することを目的としたスキャナー既設。照射量の見積もりを目的としたビームスリット、ファラデーカップ既設。照射中のビーム量モニターも可能。最大試料寸法(照射面)は10mmx10mm。固体試料のみ照射可。
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4 |
H1 |
照射チェンバー |
均一に試料を照射することを目的としたスキャナー既設。照射量の見積もりを目的としたビームスリット、ファラデーカップ既設。照射中のビーム量モニターも可能。最大試料寸法(照射面)は10mmx10mm。固体試料のみ照射可。 |
5 |
H2 |
重イオンビーム荷電変換測定装置 |
入射イオンビームからの電子の分光用0度電子分光装置。
非放射化試料の物性利用を目的とした装置です。 |
6 |
H3 BA |
イオンビーム核分光装置 |
重イオンビームにより励起した原子核からの放出粒子、ガンマ線を測定する核分光実験装置。
許認可上、加速ビームと使用核種が限られています。 |
7 |
H3 BB |
反跳型生成核分離器 |
重イオン反応で生成される原子核の質量を分離して測定する装置。
許認可上、加速ビームと使用核種が限られています。 |
8 |
R1 |
オンライン質量分析装置 |
核反応で生成した短寿命核種を高分解能で質量分離する装置で、分離する目的核種に合わせ、炭素、高融点金属、炭化ウランなどが標的として装着可能な、表面電離型と低圧アーク放電型のイオン源が用意してあります。
許認可上、使用核種が限られています。 |
9 |
R2 |
照射チェンバー |
固体試料の単純照射が行えます。非密封の放射性物質の取り扱いが可能です。
許認可上、放射性物質の種類・量・使用方法が限られています。 |
10 |
R5 |
代理反応核分裂真空散乱槽 |
代理反応による断面積測定や、核分裂特性の測定に用いる真空散乱槽。
Np,Am,Cm,Bkなどの同位体を標的として利用可能。 |
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