施設利用

供用施設を利用するには

JRR-3 研究炉
■概要
低濃縮ウラン軽水減速冷却プール型
■用途
中性子ビーム実験、原子炉用燃料・材料照射、ラジオアイソトープの製造、放射化分析等
■性能
定格運転出力:20MW
最大熱中性子束:3.0 x 1018-2・s-1
■運転開始年・月
昭和37年9月臨界
平成2年3月改造炉臨界
同年11月利用運転開始
平成22年3月東日本大震災に伴う新規制基準対応のため運転停止
令和3年2月運転再開
同年7月利用運転再開
利用研究の例
■ 放射化分析による微量元素の定量
原油流出による環境汚染調査のための重金属元素等の分析、環境指標海産物(海草、イカ、ホタテ、プランクトン等)に含まれる微量元素の定量を行っています。また、惑星の形成過程を明らかにする隕石の分析などが行われています。
■ 原子炉用燃料・材料の照射試験
燃料の照射試験では、軽水炉燃料の高燃焼度領域の研究として100GWd/t加速照射試験や、核不拡散性及び環境安全性に優れた岩石型プルトニウム燃料の照射試験が行われ、材料の照射試験では、次世代炉及び核融合炉材料の照射試験が行われています。
■ ラジオアイソトープ(RI)の製造
癌治療に使用する医療用RI(192Ir、198Au)については、国内需要の多くを提供しています。
運転スケジュール
●年間7サイクル運転、1サイクルは25日間、20MW連続運転しています。
利用施設の概略
●JRR-3では、炉心内での照射実験と、炉心外での中性子ビーム利用実験を行うことができます。
■ 照射孔の配置 ■ 炉室全景
■ JRR-3の照射設備
No. 設備・装置の種類 装置の概要
1 水力照射設備
(HR-1,2)
RI製造・放射化分析
照射時間:10分~1サイクル
キャプセル外形(mm): φ32 x 150L
熱中性子束(m-2・s-1): HR-1 9.6 x 1017
HR-2 9.8 x 1017
2 気送照射設備
(PN-1,2)
放射化分析
照射時間:1分~20分
キャプセル外形(mm): φ33 x 95L
熱中性子束(m-2・s-1): PN-1 5.2 x 1017
PN-2 4.7 x 1017
3 放射化分析用照射設備
(PN-3)
放射化分析
照射時間:5秒~20分
キャプセル外形(mm): φ17 x 30L
熱中性子束(m-2・s-1): 1.5 x 1017
4 回転照射設備
(DR-1)
燃料・材料照射
照射時間:1サイクル~
キャプセル外形(mm): φ130 x 1000L, φ34 x 150L
熱中性子束(m-2・s-1): 3.0 x 1017
5 垂直照射設備
(VT-1, RG-1~4,
BR-1~4, SH-1)
燃料・材料照射
照射時間:1サイクル~
[1] キャプセル外形(mm)及び [2] 熱中性子束(m-2・s-1):
VT-1 [1] φ55 x 900L, φ34 x 150L [2] 3.0 x 1018
RG-1~4 [1] φ55 x 900L, φ34 x 150L [2] 2.0 x 1018
BR-1~4 [1] φ40 x 900L, φ34 x 150L [2] 2.0 x 1018
SH-1 [1] φ90 x 1000L, φ34 x 150L [2] 4.0 x 1017
6 均一照射設備
(SI-1)
半導体製造
照射時間:1時間 ~ 1サイクル
キャプセル外形(mm): φ160 x 740L
熱中性子束(m-2・s-1): 2.0 x 1017
施設利用成果の一例
アイソトープの製造
上段:工業用 下段:医療用
お問い合わせ先
研究基盤技術部
利用施設管理課 
TEL:029-282-5591