2025年7月1日(火)に、東京大学工学部2号館213講義室において、「ATFプラットフォーム」のキックオフ会合を開催しました。当日は、国内の様々なステイクホルダー(内閣府、原子力規制庁、資源エネルギー庁、電力会社、原子力関連メーカ、研究所、大学等)から約90名(対面約50名、Web約40名)が参加しました。
・東京大学阿部氏より、開会の挨拶がありました。
・事務局を代表して日本原子力研究開発機構(以下、JAEA)の門馬氏より、挨拶がありました。
(1) 新型燃料プラットフォーム設立主旨説明
・東京大学阿部氏より、新型燃料プラットフォーム(以下、ATF-PF)設立を提案するに至った経緯、国内の様々なステイクホルダ
(原子力委員会、資源エネルギー庁、原子力規制庁、電力会社、原子力関連メーカ、研究所、大学等)との直接対話の状況の
説明に続いて、ATF-PFの目的と目標が述べられました。
(2) 資源エネルギー庁受託事業におけるATF開発状況の概要
・JAEA事務局より、資料『資源エネルギー庁受託事業における新型燃料(ATF)の開発状況の概要について』に基づき
資源エネルギー庁受託事業におけるATF開発状況の概要について説明しました。その後、米国でのATF開発における技術成熟度
(TRL)のレベル、今後のビジョン、米国での開発・実機導入に向けた連携体制に関して質疑応答がありました。
(3) ATF-PFの概要案及びサブワーキングの概要案
・JAEA事務局より、資料『新型燃料(ATF)プラットフォームの概要案について』と『サブワーキング(SWG)の概要案について』
に基づいて、ATF-PFの概要、及び材料・分野毎に深掘り議論をする場となるサブワーキンググループ(SWG)の
概要について提案しました。SWGとしてATF候補材料の3つと領域横断的な解析コードやインフラ等に関する
議論を行う共通技術基盤の4つを設置し、原子力学会での重要度ランクテーブル(PIRT)をベースとして技術課題を
議論することを説明しました。
・その後、冒頭の阿部氏の主旨説明とJAEA事務局提案とのギャップ、米国のPIRTと日本独自のPIRTの違い、共通技術基盤SWGの
カバー範囲、参加者の範囲拡張、PFとSWGの参加登録に関して質疑応答がありました。
・参加者との議論の結果、JAEA事務局提案通り4つのSWGを運営していくこととしました。
(4) 「ATFプラットフォーム」運営要綱(案)及び会合冒頭での説明事項
・JAEA事務局より、資料『「ATFプラットフォーム」運営要綱(案)』に基づきATF-PFの運営要綱(案)と競争法と秘密保持契約等
に係る会合冒頭での説明事項について説明しました。
・名古屋大学山本氏より、今の日本に欠けているところを補う非常に重要なパーツになる活動であるとの講評と
閉会の挨拶がありました。
・JAEA事務局から、具体的な議論を行うために設置する4つのSWG(CrコーティングZry被覆管、FeCrAl-ODS被覆管、
SiC/SiC被覆管、共通技術基盤)への参加希望調査のアンケートを送付する旨の連絡を行いました。