JAEA図書館

国際原子力情報システム(INIS)について

国際原子力情報システム(INIS)について

INISデータベースを利用する

INISは132ヶ国24国際機関の協力により作成している原子力文献情報データベース(約450万件収録)です。インターネット版INISデータベースは無料でご利用いただけます。

国際原子力情報システム(INIS)

INISデータベースの概要

国際原子力情報システム(INIS: International Nuclear Information System)は、国際原子力機関(IAEA)加盟国と関連国際機関との協力により、原子力の平和利用に関する科学技術情報の流通を国際的に促進するために1970年に発足しました。日本は発足当初からINIS計画に参加しています。INIS参加国は自国の原子力文献情報を収集してIAEA/INIS本部に提供し、INIS本部はこれを統合してINISデータベースとして各参加国に配布しています。

現在、INISには132ヶ国24国際機関が参加しており、参加国から提供された原子力文献情報は約450万件(2022年11月現在)に達しています。

INISデータベースの特徴

INIS参加国内で公刊された原子力関連文献の書誌情報が統一記述で収録されています。収録対象分野は「INISデータベースの収録分野(PDF)」のとおりです。

収録対象となっている文献タイプは、学術雑誌に掲載された論文、書籍、研究機関等が発行する技術報告書(レポート)、会議論文集(プロシーディングス)などです。技術報告書や会議論文集は一般の書店で流通することが少ない非市販資料(灰色文献)で、これを多数収録しているのがINISの特徴です。多くの会議論文集は一冊レベルではなく個々の掲載論文単位で収録されています。
また、全文への到達性を重視しているのもINISの特徴の一つです。書誌情報さえ明確に捉えていれば、図書館で文献を容易に見つけることが可能で、国立国会図書館やJST(科学技術振興機構)から複写文献を取り寄せる際にも有効です。INISデータベースでは、電子ジャーナルへのリンク(別途購読契約している場合のみアクセス可)や非市販資料全文へのリンク(著作権許諾の得られているもののみ)も提供しています。

Web検索エンジンで闇雲に探すより、ずっと効率的に網羅的に情報収集できるのがINISのような書誌データベースなのです。

JAEA図書館の役割

日本原子力研究開発機構は、日本のINISナショナルセンターです。INIS発足当初、日本原子力研究所(当時)が科学技術庁(当時)から指名を受け、現在JAEA図書館がこの業務にあたっています。
JAEA図書館では、国内で公刊された原子力分野の研究開発に関わる文献を収集し、その書誌情報を作成してINIS本部に提供するとともに、INIS本部で作成されたINISデータベースの国内利用の促進活動を実施しています。

書誌情報作成にあたっては、原子力周辺分野及び核医学分野はJSTと協力することにより、網羅的な情報収集・提供に努めています。

INIS展示会・利用説明会

INISの国内利用促進のため、原子力関連学協会の機器展示会場や図書館関連のイベント会場などでINISデータベースの利用説明・検索実演を実施しています。なお、ご希望に応じてJAEA図書館員が出向いて利用説明会を無料で開催しますので、下記連絡先までお申し込みください。

ご意見・ご要望

このページに関するご意見・ご要望は下記へどうぞ。

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
JAEAイノベーションハブ 科学技術情報課

〒319-1195 茨城県那珂郡東海村大字白方2-4
Tel: 070-1538-6485 Fax: 029-282-6718

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