施設利用

供用施設を利用するには

FRS 放射線標準施設 《東海地区》
4MVファン・デ・グラーフ型加速器
加速器中性子・γ線照射設備
単色中性子校正場のエネルギー点
単色中性子校正場のエネルギー点
単色中性子校正場の仕様
ターゲットの種類及び核反応 校正場のエネルギー点
(注1)
線量当量率の範囲
(注2)
ターゲットの仕様
スカンジウム
45Sc(p, n)45Ti
8keV
27keV
~2μSv/h Sc金属
厚さ:約0.05mg/cm2
リチウム
7Li(p, n)7Be
144keV
250keV
565keV
70μSv/h
~7mSv/h
フッ化リチウム
厚さ:約0.1mg/cm2
トリチウム
3H(p, n)3He
1.2MeV
2.5MeV
30μSv/h
~3mSv/h
3H-Ti
厚さ:約0.1mg/cm2
重水素
2H(d, n)3He
5.0MeV
100μSv/h
~10mSv/h
2H(ガス)
形状:1cmφ×2.4cm
トリチウム
3H(d, n)4He
14.8MeV
19MeV
50μSv/h
~5mSv/h
3H-Ti
厚さ約0.1mg/cm2
注1)基準中性子に関する国際規格(ISO 8529-1, 2001)及び国内規格JIS Z4521で規定されたエネルギー
注2)エネルギーにより照射可能な範囲が異なります。詳しくは担当者にお問い合わせ下さい。

高エネルギーγ線校正場
ターゲットの種類及び核反応 校正場のエネルギー点 線量当量率の範囲 ターゲットの仕様
フッ素
19F(p,αγ)16O
6.61MeV
(注1)
10-240μSv/h(2m)
(注2)
フッ化カルシウム
厚さ:約8.6mg/cm2
注1)1cm線量当量(H*(10))平均エネルギーで表示。6.1,6.9及び7.1MeVのγ線を発生。
注2)距離により照射可能な範囲が異なります。詳しくは担当者にお問い合わせ下さい。

黒鉛パイル(熱中性子用)中性子線源
252Cf: 2.0GBq
241Am-Be: 37GBq
 
校正場の種類 使用線源 線量当量率
H*(10)
(μSv/h)
線量当量
平均エネルギー
(MeV)
照射距離
(cm)
熱中性子場 平行場 南側 252Cf
50
64
2.5×10-8
パイル表面40
西側
速中性子場 グレーチング上
(散乱線含まず)
252Cf
20~350
2.3
50~200
241Am-Be
7~110
4.4
50~200
減速中性子場 重水減速場
252Cf
0.15~1.1
2.1 75~200
黒鉛減速場 241Am-Be
20~50
0.6~0.84 75~200

注1)熱中性子場のフルエンス率は、ΦthのMaxwell分布による値である。
注2)熱中性子場のH*(10)への換算係数は、ICRP74による10.6pSvcm2を用いた。
注3)速中性子場のH*(10)への換算係数は、252Cfが379pSvcm2241Am-Beが391pSvcm2を用いた。
注4)2020年(令和2年)10月現在の線量当量率
線源の使用形態 核種及びエネルギー 1cm線量当量率範囲(μSv/h)
低レベル
照射装置
137Cs(662keV)
60Co(1250keV)
中レベル
照射装置
60Co(1250keV)
2π照射装置
(50cm、70cm同心円上)
137Cs(662keV)
226Ra(830keV)

60Co(1250keV)
単一γ
(60keV~1250keV)
241Am(60keV)
137Cs(662keV)
226Ra(830keV)
60Co(1250keV)
注)2020年(令和2年)10月現在の線量当量率

低レベルγ線
照射設備

60Co
137Cs
中レベルγ線
照射設備

60Co
線質 実効エネルギー範囲 1cm線量当量率範囲(μSv/h)
中硬X線 20keV~260keV
蛍光X線
ラジエータ:Cu、Mo、
Sn、Er、W、Au、Pb
8keV~75keV
注)X線の実効エネルギー及び1cm線量当量率の範囲は、線質指標(QI)が0.6、0.7、0.8、0.9を含めた条件である。


中硬X線照射設備
最大管電圧:380kV
最大管電流:30mA


β線残量最大エネルギー(keV)

β線組織吸収線量用基準校正場の設定例 新β線照射システムの外観


■照射設備を利用した研究の一例
中性子、光子、ミューオンの線量及びエネルギースペクトルを同時に測定できるモニタの開発

開発した測定器の外観 線量率の測定やエネルギースペクトルの解析が可能な機能を搭載