成果利用

成果展開事業等の製品開発事例

原子力技術を応用した魅力的な商品が続々と誕生!

平成21年10月30日
独立行政法人 日本原子力研究開発機構

原子力機構はこれまでの研究開発成果を広く一般に利用して頂くために成果展開事業制度を設け、運用してきています。研究開発の成果は特許・実用新案、研究開発成果報告書などに集約され、原子力機構では現在、出願中のものも含め約2000件の特許や数多くの研究開発成果報告書を保有してホームページなどに公開しています。

平成10年度以来、応募テーマは平成21年度までの累積で101件、採択テーマは73件です。

平成20年度実施企業7社が優れた成果が次々に商品化

平成20年度の事業の成果については、7社の企業から報告がありました。以下、いくつか紹介いたします。

(1) 新規植物活性剤

「新規植物活性剤」は、千葉県発、植物活性剤はエリシター効果*を活用した商品で、芝生やシクラメンなどで生長促進効果や免疫向上効果が確認されており、これまでにない商品です。

植物細胞は有害物質に接触すると細胞を守るため生体防御物質を自ら生産する。(生体防御反応)自然界には細胞に悪影響を与えず生体防御反応を誘導するキトサンなどの物質が存在する。

新規植物活性剤 (株)アズビオ(千葉県)

新規植物活性剤
(株)アズビオ(千葉県)

(2) チタンクラッド刃物

福井県発、越前伝統工芸である越前打ち刃物を、軽くて錆びない技術を取り入れた「チタンクラッド刃物」は、美しさと機能性をかねそなえ、海外からも注目を浴びています。

(3) 生分解性眼鏡用デモレンズ

「 同じく福井県発、店頭に並べられるメガネに付いているデモレンズは、顧客が決まると用済みとなるため廃棄されてしまうのですが、今回の共同開発で生分解性素材によるデモレンズを実用化できたことから、環境にやさしいエコ商品(「生分解性眼鏡用デモレンズ」)がまた一つ生まれました。

生分解性眼鏡用デモレンズ 若吉光学工業(株)(福井県)

生分解性眼鏡用デモレンズ
若吉光学工業(株)(福井県)

(4) 未来型のお酒

青森発「未来型のお酒」は、熟成度を科学的に分析、おいしい酒を追求して平成23年の弘前城築城400年記念に合わせ、未来型の熟成大吟醸を世の中に出そうと開発しています。

未来型のお酒 東弘電機(株)(青森県)

未来型のお酒
東弘電機(株)(青森県)

(5) その他

この他、まもなく商品化される「半導体用環境試験装置」、「ほこり抗菌剤」など皆様に魅力的な商品としてご利用いただける成果が目白押しです。

平成21年度の新たな採択テーマに期待

平成21年度は、新たに6件のテーマで応募があり、そのうち4件が採択され新たな企業の皆様との協働を開始しています。企業との守秘義務の関係で具体的なご紹介はできませんが、商品として成功したならば、いずれも皆様にご興味を持っていただけるような魅力があるものです。

開発された商品は展示会などで紹介し、サンプルを提供しておりますが、大変評判が良く、関係者一同は原子力機構の技術が社会に生かされている喜びを実感しています。 今後とも地域活性化に貢献できるよう、気持ちを新たに取り組んでまいります。